セックスレスの原因の一つに女性がイケずに不完全燃焼で終わってしまい、カップルのセックスに対する満足度に差が出てしまうということがあります。
セックスレス解消のための方法として女性がイクということはどういうことなのかを学んで、女性も満足できるセックスを目指していきましょう!
イケない女性たち
男性の大半は性的興奮→ペニスへの刺激→勃起→挿入→射精=オーガズムを得ることができます。
ある統計では男性の95%がオーガズムに達した経験があるそうです。
一方、毎回オーガズムに達する女性は多くありません。
あのマリリン・モンローも生涯一度もオーガズムを経験しなかったといわれています。
また、日本女性の半数はオーガズムを経験していないというデータもあります。
「マスターベーションではイケるが、セックスではイケない」というお声も耳にします。
しかし彼氏や夫の手前イッたふりをしてしまう。
すると「彼女(妻)はイッたんだ」と思い込む。
次のセックスも同じことが起こり、女性側はいつまでも不完全燃焼…。
この悪循環を改善してカップルが共にオーガズムを得られるように、女性の性的快楽の仕組みを科学的な視点で理解しましょう。
セックスによる体の反応って?性的反応の4段階について
ここでは女性の体の反応について解説します。
アメリカの婦人科医マスターズと心理学者ジョンソンは、実験で人間の性的反応は4段階を経ると結論づけました。
一つずつ解説していきますね。
第ー期:興奮期
キスや前戯でセックスがスタートします。
性的感情が急に高まるこの時期を興奮期といい、運動前のウォーミングアップ時のように血流が良くなり心拍数と血圧が上昇します。
ここで女性はクリトリスが勃起します。
クリトリス内の海綿体が充血すると平常時の2倍ほどになり、包皮から脱し陰核亀頭部分が露出します。
バルトリン腺からは湿潤液が分泌され、膣内は拡張し、大陰唇、小陰唇が充血します。
なおクリトリスとペニスは双子のようなもので、内部はペニスと同じように神経と血管が集まり女性器で最も敏感な部分です。
クリトリスへの愛撫を怠ると興奮が高まらずオーガズムに達しないおそれもあります。
第二期:平坦期
興奮期の次に訪れる平坦期(または高原期)は興奮が冷めたわけではなく、興奮期で高まった性的興奮状態がそのまま維持されるステージです。
心拍数や血圧はさらに上昇し、皮膚が高揚するホットフラッシュも見受けられます。バルトリン腺からは引き続き湿潤液が分泌され、膣全体が潤滑になるため、挿入もスムーズになります。
興奮の高まりとともに膣の入り口側の1/3が隆起し、残りの1/3は風船のように膨らみます。
前者の隆起をオーガズム隆起といい、後者の膨らみを膣テンティングといいます。
これを横からみると、巾着袋の口をキュッと締めたような形状になっていて、これは挿入された男性器をしっかりグリップして挿入の感覚を充実させたり、射精を促すため、またテンティング部分に精液をプールするための仕組みと考えられます。
女性の「しまりが悪い」と感じたら、この平坦期を迎えていない可能性があります。
焦って先に進めようとせず、言葉や愛撫で女性を十分に興奮させましょう。
第三期:オーガズム期
性的興奮が絶頂に達する時期。
精液を受け入れるために膣の上部がより膨らむバルーン現象が起きます。
またオーガズムに達すると、膣や骨盤底筋群、肛門括約筋がリズミカルに収縮します。
男女ともにオーガズム時には性器周辺の筋肉が約0.8秒間隔で律動することから、性別は違っても体の基本的な仕組みは同じであることが分かります。
なお、女性器の主な性感帯は3つです。
クリトリスとGスポット、ポルチオです。
どこを刺激すればオーガズムを感じるかは個人差が大きく、年齢、妊娠出産の経験、性行為の経験でも性感帯は変化します。
むやみにクリトリスを舐めまわしたり、力まかせにGスポットを指で刺激したり、奥まで挿入すればいいというわけではありません。
女性の反応を観察し、体の反応を感じ取り、言葉でもコミュニケーションをとりながら、オーガズムへと導きましょう。
第四期:消退期
オーガズム後興奮が収まり、体が元に戻る時期。
男性の場合、陰茎や精巣、尿道の状態が通常モードに戻るまで約1分ですが、女性は膣や子宮が元の状態に戻るまで10~30分以上かかるともいわれています。
適度な刺激が加えられると連続してオーガズムを得ることも可能です。
心理面では、オーガズムの満足感が親密感に変わり、それが蓄積されることで、日頃から性的刺激に反応しやすくなります。
男性はオーガズム後、一気に脱力し理性が戻ってきますが、女性は消退期も含めてセックスです。
キスや触れ合いをする後戯の時間と心得ましょう。
セックスレスの解消のためのセックステクニック、女性の性的反応って?:まとめ
女性の性的反応には4段階あり、それぞれについて必要な考え方やテクニックは異なります。
女性のパートナーの状態を見極めて満足感の高いセックスができるように努力していきましょう!